Complete text -- "平成22年12月定例会 一般質問(6)"

15 December

平成22年12月定例会 一般質問(6)

【学校給食におかえる残菜率の現状と改善策、一流シェフを招いての「スーパー給食」の実施検討等について】

◆荻野泰男
 ありがとうございました。ぜひ御検討よろしくお願いいたします。
 それでは、次に、学校給食における残菜率の現状と改善策、一流シェフを招いての「スーパー給食」の実施検討等について、内野学校教育部長にお尋ねいたします。
 平成21年度の残食量集計表というのをいただいたんですけれども、それによりますと、単独調理校の平均残菜率は4.26%なのに対し、センター調理校では小学校が平均13.32%、中学校が平均15.29%と高い数字になっております。単独調理校15校の中でも、松井小学校の残菜率は0.41%と他校と比較して著しく低い数字となっておりますが、何か特別な取り組みをされているのかどうかお聞かせください。
◎内野学校教育部長
 お答えいたします。
 給食の残食についてでございますけれども、平成21年度から各校で計量を行いまして、その結果に対して各校で取り組んでいるところでございます。
 質問にございました単独調理校であります松井小学校の残食率が低い理由につきましては、いろいろな理由はあるかと思いますけれども、つくる側としましては献立や味の工夫などの努力があるのかなと思いますし、食べる側としましては学級担任を中心として学校全体が給食指導に取り組んでいる成果と考えております。
 以上でございます。

◆荻野泰男
 引き続き、内野部長にお尋ねいたします。
 平成21年7月2日の所沢市食育推進事業検討委員会の会議録をみてみたんですけれども、それによりますと、学校給食における地元産農産物の利用率は給食センターが8%、単独校が21%とのことです。
 地元産農産物の利用率と残菜率との相関関係について、どのように認識されているのか、また、食育の観点から、生産者の話を聞く機会を設けるなど交流を図ることの意義についての御見解をお聞かせください。
◎内野学校教育部長
 お答えいたします。
 給食の残食量と地場産野菜の使用との関連でございますけれども、子供たちにとって身近な場所で収穫された野菜の使用や、生産者の顔を子供たちが意識することによりまして、残食が減る効果はあると考えております。
 給食における地場産野菜の使用につきましては、食育、地産地消の推進の観点からも、より一層進めてまいりますが、それに伴います生産者と子供たちとの交流も、学校給食の目標の1つであります農業や食についての知識を子供たちが身につけることに大変効果があると考えております。
 以上でございます。

◆荻野泰男
 地元産農産物の利用については、部長の組織マニフェストの中にも重点目標ということで入っていますので、ぜひよろしくお願いします。
 それでは、引き続き、内野部長にお尋ねいたします。
 先ほど名前を挙げました松井小学校は、私も議員になって研修で伺いまして、立派なランチルームがあるということが大きな特徴ではないかと思うんですけれども、ランチルームでの給食は一般の教室で食べるよりも衛生面とか環境面ですぐれているということで、食べることにきちんと向き合えるというメリットがあると考えておりますが、ランチルームの整備状況と設置する効用・意義についてお聞かせください。
◎内野学校教育部長
 お答えいたします。
 現在、ランチルームを設置しております小学校は9校ございます。それに加えまして、多目的教室、余裕教室をランチルームとして使用している学校もございます。
 ランチルームは、誕生日会、親子試食会等の会場として活用され、また、異なる学級・学年が一緒に給食を食べることで子供たちの交流を深める場所としても機能しております。それらのことを通しまして子供たちが食に対する関心を高め、食についての知識を深める効果があると考えております。
 以上でございます。

◆荻野泰男
 引き続き、内野部長にお尋ねいたします。
 福岡市内のある小学校では、もともと40分だった給食の時間を50分に延長するということで、食べ残しを減らす結果をもたらしたということがあったということです。
 平成20年5月の教育委員会会議の会議録をみてみたんですけれども、中学校は給食時間が短いことも残菜率に影響しているかもしれないという趣旨の発言がありましたが、給食時間の現状と、延長することは可能なのかどうかということについて御見解をお聞かせください。
◎内野学校教育部長
 お答えいたします。
 給食時間につきましては、学校ごとで若干異なっておりますけれども、小学校は12時半ごろから40分から45分間、中学校は12時45分ごろから30分から35分間を給食時間としているところが多いようでございます。
 給食の残食の量は各学校の取り組み次第で大きく変わるものでございますけれども、子供たちの発達段階により食事に要する時間も異なりますので、各学校で工夫してもらえればと考えております。
 以上でございます。

◆荻野泰男
 給食時間を延ばすとなると、先生方の勤務時間等々も影響してくるのかなと思いますが、できるだけ御検討いただけるようによろしくお願いいたします。
 それでは、もう1点、内野部長にお尋ねいたします。
 通告書に書いてある「スーパー給食」についてお聞きしたいんですけれども、スーパー給食というのは、最近、テレビのニュースなどでもたびたび取り上げられておりますので、御存じの方も少なくないかと思いますが、日本を代表する料理人が集結した食文化創造集団である「超人シェフ倶楽部」というのがありまして、食育プロジェクトの一環として農林水産省などの支援を得て3年前から実施しているもので、一流のシェフが給食予算の範囲内で各学校の地元農産物等を取り入れたメニューを作成・調理し、給食を通じて児童との交流活動を行うという事業です。
 昨年、私も狛江市内の小学校で行われたスーパー給食を視察し、実際に試食してきましたが、この事業は、食育だけでなく、一流の料理人とじかに接することでプロの仕事や職業ということに対する意識を芽生えさせるという面でも有意義なものであると感じたところです。
 おいしい給食プロジェクトの一環としてスーパー給食をたびたび実施している足立区の担当者にお話を伺ったんですけれども、子供たちの食べる意欲の向上につながるとともに、栄養士や調理員等の技術研修、保護者等に対して食育の取り組みをPRする機会にもなっており、実施校以外にもレシピの共有等が図られている。また、運営団体の社団法人化に伴い、今年度は区の負担なしでも実施可能となったとのことでした。
 運営団体の方にお話を聞いたら、ぜひ所沢市でも実施してみたいというようなこともおっしゃっておりましたので、本市においてもスーパー給食の実施を検討してみてはどうかと考えますが、御見解をお聞かせください。
◎内野学校教育部長
 お答えいたします。
 スーパー給食につきましては、既に実施した他市の状況や効果等を調査してまいりたいと考えております。
 当市の給食につきましては、献立研究会、調理方法研究会等を開催しまして、各単独調理校、給食センター間で情報を共有しながら、常に新しい献立を取り入れる等の工夫を行っておりまして、今年度は、和田小学校、第1学校給食センターの栄養士による給食の献立が、埼玉県学校給食会が主催します学校給食調理コンクールで上位入賞するなど高い評価をいただいております。また、スチームコンベクションオーブン、真空冷却機等の調理機器を整備しまして調理作業が効率化したことから、幅広い献立の作成が可能になりまして、今後、給食の充実が図られると思っております。
 以上でございます。
22
21:30:00 | oginoyasuo | |
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