Complete text -- "民権塾"

26 February

民権塾

議会基本条例が全会一致で制定されてから、ちょうど1年の今日、先議分の議案についての4常任委員会並行審査が行われました。夕方までかかった市民環境常任委員会が終了するのを待って、都内に出て「田中秀征の民権塾」に参加いたしました。

塾長の講義は、何と浅田真央ちゃんの敗因分析から。「一番は、ロシア帝国末期とは違うソ連時代を思わせる重苦しい選曲。次は滑走順。そして、トリプルアクセルへのこだわりが全体に影響してしまったこと。挑戦するのは良いことだが、一つが突出して全体のバランスを壊すことがある。」さすがにフィギュアスケートにはそれほど詳しくはないのではと思いますが、先生の指摘は驚くほど本質を突いていました。

次にトヨタの問題について。事業の拡大を重視するあまり、安定性が疎かになった。社長は身内の会合で泣きすぎ。身内に対しても謝らないといけない。トヨタが成長しようがしまいが、ユーザーには関係ないことであり、良い車をつくってくれれば良い。基本的なものが欠落し、日本全体の劣化を感じる。

● 鳩山政権にプラス要素はないので、支持率の低落傾向は変わらない。参院選で民主党が単独過半数を占めない方がよいという人が多いということは、逆のねじれが生じるということ。

● 鳩山首相が政権浮揚策としてやりそうなことでやらない方が良いことは、(1)目くらまし(アドバルーンを上げて、国民の視線を変えること)・・・省庁再編、北方領土の返還など。(2)パフォーマンス(わざとらしくて、マイナスになる)・・・度が過ぎている視察や鳩カフェ。真央ちゃんには呼ばれても、行ってほしくない(笑)。パフォーマンスは人気があるときにするもの。(3)固定票の強化(自民党の圧力団体を民主党の友好団体に変えていく)・・・支持を高く売りつける団体の言うことをきくと利益誘導につながり、固定票が増えると浮動票が減っていく。

● 反対に、願望も込めて、鳩山政権がやったら良いことは、(1)公益法人、独法に対する仕分け。官が公を中に囲い込んでしまうと、退職後に天下りできなくなる。菅・仙谷・枝野は旧革新系の人なので、期待できる面がある。(2)公務員制度改革。事務次官以下の幹部人事を総理に相談するようにすることは現行制度内でも可能。(3)経済の基本方針・・・労組が政権・党の軸になっていることが誤解を与えるので、今までの自民党よりも求められる。

● 岡田外相のことは高く評価しているが、政権交代教の信者であり、政権交代は終着点ではなく、出発点。政権交代を優先すると、意思統一のできない案件(普天間、成長戦略等)は先送りされてしまう。

● 子ども手当には基本的な疑問がある。社会全体で支援するということだが、子どもが社会の子であるという発想には抵抗があり、納得できない。親の子に対する責任と子の親に対する敬意が薄まってしまう。そして、財源をどう稼ぐかということに民主党は極めて不熱心。左翼思想が持つ偽善性がどうしても嫌。

● マニフェストの変更が続くと、人はマニフェストを信じなくなる。困ったことを一杯してくれたものだ。小沢流の激情型(劇場型ではない)民主主義には異議あり。

以上、印象に残った発言をメモしてみましたが、「保守というのは簡単に言うと、真央ちゃんの雰囲気」という新たな名言も飛び出しました。「保守の人間ということを自覚した」と今回先生が仰っていましたが、先生のお考えに共感する私も保守の人間であると改めて認識しました。

講義終了後は仲間たちと懇親の席を設けましたが、なぜか久しぶりに参加された方も多く、懐かしさのあまり、約10年前の開塾当時を思い出しました。

23:59:00 | oginoyasuo | |
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