31 December

田中秀征さんからのメッセージ

日頃「民権塾」でご指導いただいている田中秀征さん(元経済企画庁長官)から、私を支えてくださっている皆様に一足早く新年のメッセージが届きました。今後の活動の励みにしたいと思います。


皆さん 新年おめでとうございます。
日頃は荻野泰男君を温かく支えていただき、彼の同志として親友として御礼申し上げます。
自民党が未だ再生に遠く、民主党政権への夢が潰えた今日、いよいよ荻野君の本格的出番が到来したと感じています。
これまで一時的な風に迷うことなく進んできた荻野君と後援会の皆さんに深い敬意を表します。
本年が良い年になることを信じています。

田中秀征


20:00:00 | oginoyasuo | |

23 April

坂本龍馬が多過ぎる!

午前中は議会運営委員会(定例会における委員会日程等について協議)が行われましたが、夜は都内に出て「田中秀征の民権塾」に参加いたしました。新党が乱立する動きもあり、塾長からどのような話が聴けるか楽しみに出かけました。以下、印象に残った言葉をメモしておきます。

●(新党乱立について)テント村が出来つつある。中には“隠居部屋”もある。テントを一つにしようとしたら終わり。
●(舛添氏の離党について)まだ1人で出た方が良かった。民主党が落ち込み過ぎたのが誤算。
◎ 政治家はやせ我慢しないといけない。孤立を恐れてはいけない。
● 政党は小さければ小さいほど純度が高くないといけない。結党に至るプロセス、旗印が鮮明であることが重要。
◎ 坂本龍馬が多すぎる!

● 日本の制度は、現職・既成政党優先で新陳代謝しない仕組みになっている。時代の要請に追いつかない。穏健な多党制の方がよい。しっかりと志を持っている人が日本に500人も1000人もいるはずがない。
● 先頭で引っ張るのではなく、後ろから押す機関車もある。
● みんなの党は、民主党の絶頂期に旗を揚げたという意味で他の新党とは違う。2、3人の落ち着いた学者が比例区で出れば、党の信頼度が上がるが、そういう人は選挙には出ない。

● 民主党がまとまっているということは、国民にとって何の意味もないこと。
● 民主党の議員は、自分を選んでくれた執行部を超えられないが、生方だけは違う。自分は、宮澤元首相に寄りかかるのではなく、支える人間になりたいと考えていた。
● 小沢氏は、何でもやる人なので、衆参同日選挙の可能性もある。鳩山首相と違って、不人気な決断ができるから、捨てがたいところがある。政治の世界はみんなが拍手するような決断はない。
● 小沢は野村サッチーを候補者に選んだことがいまだに信じられない。

● 鳩山はさきがけから民主党に行くとき、「若い人が落選したら、かわいそう」と語ったが、1回や2回落ちてもいい。落ちて学ぶことはたくさんある。
● 今度の参院選はある意味、昨年の総選挙よりも重要。

23:59:00 | oginoyasuo | |

26 February

民権塾

議会基本条例が全会一致で制定されてから、ちょうど1年の今日、先議分の議案についての4常任委員会並行審査が行われました。夕方までかかった市民環境常任委員会が終了するのを待って、都内に出て「田中秀征の民権塾」に参加いたしました。

塾長の講義は、何と浅田真央ちゃんの敗因分析から。「一番は、ロシア帝国末期とは違うソ連時代を思わせる重苦しい選曲。次は滑走順。そして、トリプルアクセルへのこだわりが全体に影響してしまったこと。挑戦するのは良いことだが、一つが突出して全体のバランスを壊すことがある。」さすがにフィギュアスケートにはそれほど詳しくはないのではと思いますが、先生の指摘は驚くほど本質を突いていました。

次にトヨタの問題について。事業の拡大を重視するあまり、安定性が疎かになった。社長は身内の会合で泣きすぎ。身内に対しても謝らないといけない。トヨタが成長しようがしまいが、ユーザーには関係ないことであり、良い車をつくってくれれば良い。基本的なものが欠落し、日本全体の劣化を感じる。

● 鳩山政権にプラス要素はないので、支持率の低落傾向は変わらない。参院選で民主党が単独過半数を占めない方がよいという人が多いということは、逆のねじれが生じるということ。

● 鳩山首相が政権浮揚策としてやりそうなことでやらない方が良いことは、(1)目くらまし(アドバルーンを上げて、国民の視線を変えること)・・・省庁再編、北方領土の返還など。(2)パフォーマンス(わざとらしくて、マイナスになる)・・・度が過ぎている視察や鳩カフェ。真央ちゃんには呼ばれても、行ってほしくない(笑)。パフォーマンスは人気があるときにするもの。(3)固定票の強化(自民党の圧力団体を民主党の友好団体に変えていく)・・・支持を高く売りつける団体の言うことをきくと利益誘導につながり、固定票が増えると浮動票が減っていく。

● 反対に、願望も込めて、鳩山政権がやったら良いことは、(1)公益法人、独法に対する仕分け。官が公を中に囲い込んでしまうと、退職後に天下りできなくなる。菅・仙谷・枝野は旧革新系の人なので、期待できる面がある。(2)公務員制度改革。事務次官以下の幹部人事を総理に相談するようにすることは現行制度内でも可能。(3)経済の基本方針・・・労組が政権・党の軸になっていることが誤解を与えるので、今までの自民党よりも求められる。

● 岡田外相のことは高く評価しているが、政権交代教の信者であり、政権交代は終着点ではなく、出発点。政権交代を優先すると、意思統一のできない案件(普天間、成長戦略等)は先送りされてしまう。

● 子ども手当には基本的な疑問がある。社会全体で支援するということだが、子どもが社会の子であるという発想には抵抗があり、納得できない。親の子に対する責任と子の親に対する敬意が薄まってしまう。そして、財源をどう稼ぐかということに民主党は極めて不熱心。左翼思想が持つ偽善性がどうしても嫌。

● マニフェストの変更が続くと、人はマニフェストを信じなくなる。困ったことを一杯してくれたものだ。小沢流の激情型(劇場型ではない)民主主義には異議あり。

以上、印象に残った発言をメモしてみましたが、「保守というのは簡単に言うと、真央ちゃんの雰囲気」という新たな名言も飛び出しました。「保守の人間ということを自覚した」と今回先生が仰っていましたが、先生のお考えに共感する私も保守の人間であると改めて認識しました。

講義終了後は仲間たちと懇親の席を設けましたが、なぜか久しぶりに参加された方も多く、懐かしさのあまり、約10年前の開塾当時を思い出しました。

23:59:00 | oginoyasuo | |

24 January

江田けんじ新春の集い

田中秀征塾長がご講演をされるということで、民権塾の仲間とともに新横浜プリンスホテルで行われた江田憲司衆議院議員の新春の集いに参加させていただきました。パッと見回した感じで参加者は700名くらい。さすがは2大政党を向こうに回して小選挙区で圧勝してしまう政治家です。

田中先生のお話を生で聴くのは初めてという方も多かったと思いますが、屋根だけ残った老朽住宅(自民)と屋根が吹き飛びそうな仮説住宅(民主)の間で、テントを張って野宿しているという譬えにまず大爆笑。民主党が政治主導として、官僚による答弁を廃止するということについては、「大臣がずっと国会にいて省庁にいないのは、社長が毎日株主総会に出かけているのと同じこと。大臣は行政執行の陣頭指揮をとるべき。それこそが政治主導」とバッサリ。「時務を識るは俊傑に在り」という言葉を紹介しながら、(時務を識る)30、40人の精鋭集団が必要であることを強調されていました。数にこだわるよりも、ぜひ質を重視して候補者を擁立してほしいものです。このままでは小沢独裁を許すか否かが参院選の実質的な争点になってしまいそうな気もしますが、自民党大会の報道を見ていても、もっと骨太の政策を打ち出して勝負してほしいのに、保守系議員として悲しくなります。田中先生が「唯一の希望」とまで仰っていた江田代議士は今後予算委員会等で積極的に提案されていくとのことなので、期待しています。

ちなみに江田さんのパーティーは、着席スタイルで一人ずつコース料理が提供されます。また、参院選候補予定者の紹介はあったものの、来賓の挨拶もありません。乾杯まで立ちっぱなしで1時間なんていうパーティーも珍しくありませんので、ゲストの立場にたって考えられている点も人気の秘密なのかもしれません。

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▲ ちょっと遠いですが、田中秀征塾長のご講演の様子

23:59:00 | oginoyasuo | |

18 December

民権塾

本年最後の「田中秀征の民権塾」に参加するため、都内の会場へ。塾長が総選挙直前に仰っていた「小沢は必ず何かやるから面白い」という予言通りの動きが出てきたこともあり、これまで以上に興味深い話をたくさん聴くことができました。以下、印象に残った発言をメモしておきます。

● 民主党を使い、自民党を追放したのが総選挙だったが、(国民は)民主党に自民党をどかせろとは言ったけれど、座れとは言っていない。
● 鳩山総理は一貫して「状況主義者」であり、状況に乗ることはできても、状況をつくりだすことはできない。革命家とは、波をつくりだす人間であり、サーファーではない。
◎ 「ブレる」というのは軸がある場合で、鳩山には軸そのものがない。麻生には良くも悪くも軸があった。

● 橋本総理がクリントン大統領との間で、普天間の返還に合意した際、公に言わなかったが「沖縄の人たちがかわいそすぎる」と語っていた。鳩山は「沖縄県民の思い」と何度も口にしているが、「真情」は口に出した途端に目減りする。
● 福島瑞穂が政権離脱宣言をしたことで、先送りの理由をつくってくれたため、鳩山は喜んだ。

◎ (習近平国家副主席の天皇会見で話題となった「1ヵ月ルール」について)法律でないルールほど厳格に守らなければならない。
● 中国に毅然とした態度をとることは、アメリカに対する説得力を強める。

● (小沢の鳩山に対する要望について)党の要望ではなく、全国民の要望と言ったのは腹が立った。全国民から少なくとも一人引いてほしい。
● 小沢要望の中の「暫定税率の維持」に反対した人はいなかったのか。プロセスがあまりにも不透明。
● 小沢には、いないでほしいという気持ちといてもらわないと困るという気持ちがある(笑)。
● 民主党から指導者が生まれてくるとしたら、小沢・鳩山にものを言う人だが、今のところいない。

● 景気がはっきり分かるのは、タクシー・クリーニング屋・床屋。
● エコポイント、エコカー減税というのは曲者で、消費の先食いだから後から反動が来る。
● 政府のアナウンス効果で経済はその日から元気になるくらい、心理的なものは大切。
● 「二番底」が来ても民主党の責任とは言えないが、民主党のせいにされてしまう。

以前日経BPのサイトでも紹介されていましたが、憲法改正をめぐっての井出一太郎氏と稲葉修氏のやりとりの話にはシビれました。

小沢氏率いる中国への「修学旅行」については、仮にも国会議員が向こうの要人と嬉々としてツーショット写真を撮っている姿に私は見ていて恥ずかしさを覚えましたが、塾長もダイヤモンドオンラインで同じ感想を持たれていて、嬉しくなりました。もし自分が投票した議員があのような行動をとったら、情けなくなります。

23:59:00 | oginoyasuo | |